しかし、ダウンは普段着と違うため、こんな悩みを抱える人は多いのではないでしょうか。
- 自宅でダウンは洗えるの?
- 洗い方によってダウンの羽や綿が偏らない?
- ニオイや汚れはキレイに取れる?
ダウンは中に羽や綿などが入っているため、一般的な洗濯方法と違います。
間違った洗い方はふんわりとした仕上がりにならず、二度と着られない状態になってしまうことでしょう。
そこで、自宅でダウンを洗濯するポイントや正しい洗い方、トラブルが発生した際の解決策について詳しくご紹介します。
自宅でダウンが洗える!洗い方のポイント
ダウンジャケットといえば、ユニクロやモンベル・ノースフェイスなどのブランドダウンが人気ですね。
どのダウンでも「洗濯絵表示」と「素材」を確認すれば、自宅で洗えるかがわかります。
洗濯する前に、2つのポイントを詳しくチェックしていきましょう。
ダウンの洗濯表示を確認
ダウンには必ず洗濯表示のタグがあるので、まずはどんなマークか確認しましょう。
- 洗濯機マーク
- 手洗いマーク
また、洗濯表示には液温(水が注がれたコップのような絵の中に「30」や「40」と数字が書かれたマーク)が記載されているので、自宅で洗う時は水温に注意してください!
水の温度が熱すぎると、ダウンの縮みや毛羽立ちが目立つ可能性があります。
ダウンの素材を確認
おしゃれを目的としたダウンは、自宅で洗濯することができません!
ダウンジャケットは、厳しい寒さの雪山でも暖かく過ごせるように作られているので、防水や撥水に優れたナイロン製が多いです。
しかし、中にはおしゃれ重視でレザーやシルクなどの、水洗いができない素材があります。
こういった素材のダウンを自宅で洗濯してしまうと、シミや縮みなどが目立ってしまうので気をつけてください。
ダウンの洗い方の前に洗剤を準備しよう
自宅で洗えるダウンとわかったら、専用の洗濯洗剤を用意しましょう。
市販でも買える、ダウンに使える洗濯洗剤を一部ご紹介します。
- エマール:おしゃれ着洗剤
- ボールド:香りのおしゃれ着洗剤(※柔軟剤入)
- ラボン シャレボン:おしゃれ着洗剤
- アクロン:おしゃれ着洗剤
おしゃれ着用洗剤は一般的な洗濯洗剤と違い、衣類へのダメージを考えて成分が配合されています。
洗濯しても素材が縮みにくいように、シリコンが含まれるなど工夫されているので、ダウンを洗う際は必ず「おしゃれ着用洗剤」を使いましょう。
自宅で洗濯!ダウンの正しい洗い方
自宅でダウンを洗濯する場合、生地を傷つけないように優しく、そしてスピーディーに洗い上げるのがポイントです。
ダウンの洗い方は難しそうに思えますが、一般的な洗濯と同じ「洗い→すすぎ→脱水」の流れです。
各ポイントを押さえ、正しい洗い方で仕上げていきましょう。
- 汚れを確認
- 汚れた部分を予洗い
- 全体を洗う
- ぬるま湯ですすぐ
- 洗濯機で脱水
- 偏りのないように干す
- 乾燥機でふっくら仕上げる
汚れを確認
ダウンはシーズン中、洗濯を一度もすることなく着用するケースが多いです。
そのため、袖口や襟元・ファスナー付近に黒ずみ汚れが目立ちます。
ダウンを水で濡らしてしまうと、汚れた部分がわかりにくくなってしまうので、必ず洗濯前に汚れの確認をしましょう。
汚れた部分を予洗い
ダウン全体を洗う前に、汚れた部分だけ予洗いでキレイにします。
予洗いは、「おしゃれ着用洗剤(原液)」と「スポンジ」を使い、洗剤を生地の奥まで行き届くように軽くスポンジで叩くのがポイントです。
固形石けんを直接汚れた部分へ塗り込む方法でも問題ありません。
液体洗剤より石けんの方が油や水に溶けやすく汚れ落ちはいいので、予洗いだけ石けんを使うのもおすすめです。
全体を洗う
ダウン全体を洗う前に、「ぬるま湯(1L):おしゃれ着用洗剤(小さじ1/2)」の割合で洗濯液を作ります。
洗濯液にダウン全体を浸し、手で上から「抑え込む→浮かせる」を約20回繰り返して手洗いします。
手で抑え込まないと洗濯液に浸らないため、全体を軽く押し込む感覚で洗いましょう。
表面だけではなく、ダウンの内側も汗や皮脂で汚れているので、ひっくり返して同じ手順で洗うのも忘れないようにしてください。
ぬるま湯ですすぐ
ダウンに付着した洗濯液を、水(またはぬるま湯)ですすぎます。
洗濯機のすすぎ機能は、ダウンの偏りを発生させる原因になるため、利用は控えましょう。
全体的に泡がなくなったら、すすぎは終わりです。
洗濯機で脱水
水を含んだ脱水は、洗濯機を使って水気を飛ばします。
手だけの脱水も可能ですが、水気が残っていると乾きが遅くなるのでおすすめしません。
型崩れを防止のため、洗濯機に入れる前にダウンをキレイに畳んだ状態にしてください。
脱水は約1分以内にして、できるだけダウンにダメージを与えないようにしましょう。
偏りのないように干す
脱水が終わったら、すぐ洗濯機から取り出して干します。
洗濯機から出したばかりのダウンは、シワや型崩れが目立つため、全体的に手で叩いてから干すようにしましょう。
ファスナーやボタンなどは一切せず、空気が通りやすい形状で干すのがポイントです。
乾燥機でふっくら仕上げる
ダウンは他の洗濯物と違い乾きにくいため、風通りの良い場所や乾燥機を使います。
しっかり乾くことで、ふっくらとボリュームのあるダウンに戻りますよ。
浴室乾燥機があるなら、そちらでゆっくり干すのもおすすめです。
ダウンは洗い方だけじゃない!干し方にも注意が必要
ダウンはデリケートなジャケットのため、通常の洗い方で洗濯はできません!
また、同じく干し方にもいくつか注意ポイントがあります。
ふんわりとボリュームのあるダウンに戻すために、次の注意点に気をつけてください。
- 陰干しする
- 厚みのあるハンガーを使う
- 室内で2~3日しっかり干す
- ダウンの羽や綿の偏りを整える
- 完全に乾いたら防水スプレーをする
ダウンを干しっぱなしにしていても、ボリューム感はでません。
それどころか、シワや羽・綿の偏りが目立ち、次のシーズンで着用するのが難しくなることでしょう。
乾燥が足りないと部屋干し臭やカビの原因につながるため、時間をかけてしっかりと干すようにしてくださいね。
ダウンの洗い方でトラブルへ!対処方法と解決策
自宅でもダウンは洗えますが、間違った洗い方によりトラブルを抱える人は少なくありません。
ダウンの洗濯で多い悩みと、その解決策をご紹介します。
ダウンの洗濯後にシミが浮き出た
ダウンの汚れは外側だけではなく、内側に染み込んでいる可能性があります。
洗濯後、内側の汚れが表面に出てきてシミになるケースは非常に多いです。
洗濯後にシミが出てきた時は、おしゃれ着用洗剤の原液とスポンジを使って予洗いをしましょう。
縫い目などのシミは、自宅で完全に落とすことは難しいです。
キレイに落とせない時は、クリーニング店のシミ取り以外、解決策はありません。
ダウンにカビが生えた時の洗い方
ダウンは保管や洗い方によってカビが発生する可能性があります。
表面だけのカビなら、予洗いする前に軽く落とし、あとはダウンの洗い方と一緒です。
黒カビの場合、ダウンの中まで菌が繁殖しているため、自宅で洗濯はできません。
ダウンをキレイに洗ってくれるクリーニング店へ依頼しましょう。
コットン入りダウンの洗い方
表面がコットン製の場合、素材を傷つけないようにやさしく洗わなくてはいけません。
スポンジなどで擦りすぎると表面が傷つき、水が内部へ浸透しやすくなります。
リスクとして、乾きにくくなったり汚れを吸収しやすくなったりするため、通常のダウンの洗い方より丁寧に洗濯しましょう。
水洗い不可のダウンの洗い方
水洗い不可のダウンは自宅で洗濯できないため、クリーニング店のドライクリーニングで洗わなくてはいけません。
洗濯機にもドライコースがあるため、クリーニング店と同じ方法と思われる人が多いのですが、2つの洗い方はまったくの別物です。
- ドライコース(洗濯機)少ない水量と水圧で洗う
- ドライクリーニング 水を使わず溶剤で洗う
ドライクリーニングは水を使わずに洗うため、臭いや汚れの落ち具合が気になるところですが、自宅で洗うよりも確実にキレイに仕上がります。
ダウンに付着した皮脂のニオイを取り除く洗い方
首元の臭いや汚れが目立つダウンは、自宅の洗濯で完璧に落とすことは難しいです。
もちろん、汚れの目立つ部分を何度か予洗いすると、通常よりも汚れは落とせるでしょう。
しかし、ダウンは洗いすぎると素材の毛羽立ちなどが目立ってしまうため、何度も洗うことはおすすめしません。
皮脂や汗、タバコの臭いが気になる時は、専門業者であるクリーニング店へ依頼するのがおすすめです。
まとめ
ダウンは洗濯表示に「手洗い、水洗い不可」と記載されていなければ、自宅でも洗えます。
ダウンの洗い方は、脱水以外を手洗いにするだけ!と簡単です。
ですが、押し洗いする際に強い力をかけたり、汚れ部分を擦りすぎたりすると元の状態に戻らない可能性があります。
自宅で洗うのが難しい場合は、クリーニング店へ依頼しましょう!